HAL_9000

メンヘラクソニートのおはなし

ちっちぇーカッターとあの人と

一昨日の夜、最悪にいろんなことが重なって約1年ぶりのでかいリスカ。4ヶ所。

ちっちゃいのは時々やってたけど(はさみとかでちょきっと)、それでもとにかく控えるようにしていた。「やめてくれ」と言われていたし、僕自身その人の為にも自分の為にも「やめよう」と思っていたから。

 

ここ数日、具合が悪過ぎて眠ってばかりいた。しらたきしか食べられなくなったりもした。死ぬことを考えていた。それでも涙は自死を考えた時、少し流れただけだった。案外涙は極致になると出ないものだと思った。

悪い時に悪いことは重なるもので僕はもう何が何だかわけがわからなくなっていた。前後不覚もいいところ。酷いことを言って傷つけた人もいる。それでも僕はもうパニックだった。「切ろう」とか「切ってやる」とかそれすら頭に浮かばなかった。

気づけば手にはちっちぇーカッターを握って腕に4本の線を引いていた。痛みは無かった。その時だけは落ち着いていた。「やってしまったな」とだけ、思った。「やめてくれ」と言っていた人にどう説明しよう、捨てられる、もう全部終わりだ、死ぬしかない、それだけが頭にあった。それでも人間は不思議なものでキズパワーパッドをこっそり部屋で1人腕に貼っていた。

でも死ぬ前に文字だけでもいい。最期に話したかった。

わがままだとはわかっているけど、連絡をしてしまった。「もうだめだ、ごみ捨て行ってくる」とだけLINEをして。涙はこの時も出ていなかった。携帯が鳴りまくっていた。LINEもすごい量だった。電話に出た。一言目に「生きてた、よかった」と言われた。「今家向かってるから、とにかく生きてるの確認する」みたいなことを、言ってくれていた。僕はぼんやりと待っていた。僕を見るなりなんなり「よかったー!!!!!!!!」と言いながら抱きしめられた。「生きてる!!生きてるよ!!」こんな人間は今まで遭遇したことがない。しかも、泣いていたので僕はびっくりした。僕の為に泣いてくれている、ということにびっくりした。同時にすごい罪悪感でいっぱいになった。「生きててよかった、ほんとによかった…」と言われ、こんな人もいるんだ、と思ったしこの人のことは今後一切悲しませてはいけないと思った。それだけは、さすがに馬鹿の僕にもわかった。

だから、これからはこの人のことは悲しませないように、できるなら、しあわせにできるように生きようと思う。

馬鹿だけどそれぐらいはできるかもしれない。